恨みからは何も生まれない
最近、嫌な事故が相次いでいる。
どれも悲惨な事故ばかりだ。
このようなことにコメントをすると誤解を招くので今まで触れることを避けてきたが、今日仕事から帰った時にテレビを見たら、亀岡の事故を報道していた。
内容は、娘さんを亡くした父親が絶対に少年を許さない。
未成年でも罪を償わせてやる!
と、すごい剣幕でまくし立てていた。
その父親は我輩と同じ歳だった。
当然、その父親の苦しみや悲しさがどんなに辛いものかはわからないが、見ていて思うことがあった。
それは、恨みからは何も生まれない。
どんなに相手が悪くて相手を恨めば恨むほど自分が辛くなってしまう。
そこからは何も生まれない。
そう思って見ていたら、な、なんと、次の場面でその父親が、先日の発言を否定していた。
我輩はテレビから目が離せなかった。
なぜ、彼は立った数日でこんなにも変わってしまったのだろうか?
何が彼をここまで考え方を変えてしまったのだろうか?
我輩は、ただ呆然とテレビに釘付けになってしまった。
そして、不謹慎かもしないが、涙が出てきた。
筆舌に尽くし難い悲しみを乗り越えて、それも短期間に一体何が彼の考え方を変えてしまったのだろうか?
身内の死というものは本当に辛いものだ。
それが、赤の他人によって失ってしまう辛さは経験者しかわからないことだろう。
そんな中で、この父親は悲しみを乗り越えて、相手を許そうとしている。
我々同じ人間として、この考え方は今後の人類に大きななにかを与えてくれたような気がする。
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